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懐かしくて新鮮なもの


整理をしている途中、昔のルーズリーフが見つかりました。中は手書きのノート類。こんなもの

がまだ残ってたのかと我ながら驚きました。


「再発見」は、具体的なものの「再発見」である場合が多いでしょうが、抽象的なことがらにも

関連します。例えば、一時は熱中していたものの、やがて読まなくなった本。しかし、一定の

時がたつと、懐かしい本が再び新鮮に感じられ、以前とは違う状況で読めることもありえます。


こうした再発見は、本だけではなく、CDやDVD、そしてビデオでも生じうることでしょう。例え

ば、近頃、メディア・アートに関する本を買いました。実は、以前、熱中していた時期があった

のですが、暫く興味を失ってしまい、ビデオソフトを放置したまま数年が過ぎていました。新著

を読み始めると、再び、メディア・アートへの興味が再生されるようでした。


関心、忘却、興味の再生。何故、そんなことが起こるのでしょう。一時的な熱中は「燃え尽き」

を招き寄せるのでしょうか。あるいは、別のものへの関心が、一種の遮蔽物となって、以前の

ものが意識されなくなるのでしょうか。興味を再生するきっかけになるものが必要なのは当然

のこと。しかし、一時的な忘却を経ているからこそ、興味の再生が生じるような気もします。
by aphorismes | 2008-05-30 21:01
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