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戸惑い


ひさしぶりにカラオケにいくことになったので、まずは、若い人たちがどんな歌をうたうのかが気

になって、しばらく他人の歌を聴くことにしたわけですが、何のことはない、どこかで耳にしたこ

とのある歌なども多々あったので、わたしとしては胸を撫でおろした次第でした。


とはいうものの、歌を知っていたということと、じぶんが歌うのは別のことなので、さあ、何をう

たったものかとさんざん思案したあげく、普段からきいている歌のなかから比較的あたらしい

歌をえらんではみたのでした。


しかし、じぜんに練習してきたわけでもなく、さりとて、歌いなれている歌でもなかったので、ど

うやらこれは自分では歌いきれないということが、歌っている最中に判明するといったこともあっ

たのです。


考えてみればいつも新しい歌をしらべて練習しておくなどといったことは無理難題には違いな

く、また、そこまでする必要があるともおもわれないわけですし、そればかりか、流行を中途半

端にとりいれたために、微妙にずれてしまうといったことも十分かんがえられることでもあるの

で、これはやはり、新しさに拘泥するよりは、ここ数十年の時間のなかで蓄積された歌心のある

歌をえらぶ道もあるのではないかと考えるようになったのでした。
by aphorismes | 2008-02-08 20:12
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