レトリックについて

フランスでは、何ごとも詞華(文飾)で終わる。
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En France tout finit par des fleurs de rhétorique (Louis Aragon)
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# by aphorismes | 2006-01-21 15:04 | [諺]Proverbes/dictons

偶然性について 1

「何事かを偶然にゆだねなければならない。」
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Il faut laisser quelque chose au hasard.

*この諺が示すのは、人間はその意志のみによって全てを支配・決定することはできないし、そもそも、それは望ましいことではないという観念。
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# by aphorismes | 2006-01-08 14:04 | [諺]Proverbes/dictons

炎上する車、白熱する論争

0. 忘却されたもの
フランス郊外での反乱に関する前々回の投稿に引き続き、二つの記事を簡単に紹介します。現在入手可能な資料によると、昨年の大晦日から新年にかけてフランスでは425台の車が放火されたそうです。これらの状況について、内務省が資料を作成したのですが、それが早くも社会党から批判されたようです。昨年、内務相ニコラ・サルコジが騒乱に油を注いでしまったたため、内務省としては事態の鎮静化をアピールしたい。他方、社会党のスポークスマン(Julien Dray)としては事態が鎮静化していないことを示して責任を追求したいという構図なのかもしれません。フランスにおいて大晦日から新年にかけて車が放火されるという事態は今回に限ったことではないのですが、二つの記事にざっと目を通して印象に残ったのは政治家の対立と治安の問題です。反乱の構造的原因の分析や抜本的な解決策が中心的な主題とされていないのはちょっと残念な気がします。

参考文献
Polémique autour du bilan des incidents de la Saint-Sylvestre, LEMONDE.FR ,01.01.06(16h46):
http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3226,36-726235,0.html

付記(2007年5月26日)
記事の翻訳の部分を削除しました。
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# by aphorismes | 2006-01-02 12:17 | [資料集] 社会société

ことわざについて

今回は、1月に関する民間のことわざ[俚諺(りげん)]を二つ紹介させていただきます。

Jour de l’an beau,
Mois d’août très chaud.
元旦が晴れると8月はとても暑い。

Sécheresse de janvier,
Richesse de fermier.
一月の乾燥は農夫の富。

*一つの文に大文字が二つありますが、ロベールことわざ辞典と同じ表記です。F. Montreynaud, et al., Dictionnaire de Proverbes et dictons, Robert, 1989.
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-------------------------------[ことわざ雑感]-------------------------

このブログでは、ことわざを取り上げておりますが、気がついた点をいくつか述べさせていただきます。

1.ほぼ同じ内容が別のことわざで繰り返されることがある。
「一月の乾燥は農夫の富(Sécheresse de janvier,Richesse de fermier.)」
「乾燥した1月、幸せな農夫 (Sec janvier, Heureux fermier)」

2.よく用いられる言葉に象徴的な意味が見出せることがある。
・例えば、樹木 arbre は、力と堅牢さの象徴など。

3.口承の文化とことわざの密接な関係。
(文字の存在しない)「声の文化では、きまり文句や型にはまったことばや記憶しやすいことばに頼らずになにかを考えぬくということは、たとえできたとしても、時間の無駄づかいに終わるだろう。というのも、...かりに最後まで考え抜かれたとしても、それを効果的に再現するすべがまったくないからである。」(W.J.オング著、桜井直文他訳『声の文化と文字の文化』藤原書店、81頁)

4.ことわざは集団の記憶と考えられる。
・記憶を共有する単位としては様々なレベルが考えられると思います。たとえば、ロベールのことわざ辞典は様々なカテゴリーによって整理されています[フランス、ドイツ、バスクやアルザス、そしてクレオールのことわざやユダヤ人やアラブ人のことわざなど]。地域共同体や宗教共同体、民族、国民国家、あるいは国民国家を超える言語共同体など、様々な単位が考えられるのかもしれません。もっとも、国民国家形成以後、個々のことわざを統合するカテゴリーそれ自体がどのように変化していったのかという点も気になりますが...。

5.ことわざとメディア
・私がしばしば参照しているロベールのことわざ辞典には、世界のことわざが掲載されていますが、15世紀頃の諺なども散見されます[膨大な参考文献がのっています]。このように、ことわざとして保存された集団の知恵や記憶が、文字、活字、ないし電子テクストの媒介をへて、それを生み出した集団の時間と空間的制約(地域、国)を超えてゆくのです(ただし、より厳密に考えるならば、より多様な仕方で解釈される可能性も生じるはずです。だとすれば同一の意味内容が拡大していくことにはなりません)。

付記(2007年3月28日)
若干,字句を修正しました.
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# by aphorismes | 2006-01-01 00:01 | [諺]Proverbes/dictons

嘲笑するパスカル

*真の雄弁は、雄弁をからかい、真の道徳は道徳を嘲笑する。
La vraie éloquence se moque de l'éloquence, la vraie morale se moque de la morale[...] Pascal 

*哲学をばかにすること、それが真に哲学することである。
Se moquer de la philosophie, c'est vraiment philosopher.Pascal

付記(2007年5月26日)
写真を削除いたしました。もともとはパリのカフェで議論している人々の写真があったのですが、許諾を受けていない上、人物が風景の一部といえないほどの大きさで写っていたためです。
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# by aphorismes | 2005-12-26 23:26 | [箴言] Aphorismes

韓流以後ー在日映画とアーカイヴの構想

最近、四方田犬彦が興味深い文章を書いていました。それによると、2005年10月に開催された第9回山形ドキュメンタリー映画祭では、在日外国人に関するフィルムが50本以上にわたって一挙上映された。その大部分が在日朝鮮・韓国人の映像であったとのことです。

文章末尾では、アーカイヴについての提言がなされていました。現在、エルサレムにはスピルバーグ・ジュウィッシュ・フィルム・アーカイヴがあって、ユダヤ人が撮影されているフィルムが保存されている。研究者はそれを好きな時にヴィデオブースを借りて閲覧できるそうです。四方田の提言は、作品の散逸やフィルムの劣化を防ぐために、「同様の施設を在日映画のために設立することはできないだろうか」というものでした。詳しくは紹介できませんでしたが、興味を持たれた方は、ご一読ください。

【参考文献】
四方田犬彦「『境界からの視線』ー在日映画の諸相」、『世界』2006年1月

それぞれの時代がその英雄を生み出す。(韓国の諺) 
Chaque époque engendre son héros.(proverbe coréen)
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# by aphorismes | 2005-12-23 19:40 | [資料集] 記憶 mémoires

喪失したもの、残ったもの

炎の中で失ったもの、あなたはそれを灰の中で見出す。
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Ce que vous avez perdu dans le feu, vous le retrouvez dans la cendre. (Martinique)
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# by aphorismes | 2005-12-22 19:44 | [諺]Proverbes/dictons

音信不通

便りがないのは良い便り
Point de nouvelles, bonnes nouvelles.

今回の参考文献:
調佳智雄/ジャンーマリ・ルールム共著
『フランス語ことわざ用法辞典』大学書林、1995年
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# by aphorismes | 2005-12-04 18:11 | [諺]Proverbes/dictons

忘れえぬもの

「良い思い出は長く残り、悪い思い出はもっと長く残る。」(諺)
Les bons souvenirs durent longtemps, les mauvais plus encore.



[フランスのレジスタンス・強制収容博物館(グルノーブル)での展示について]

扉に落書きがうっすらと描かれているのですが,不鮮明であるため、その複製がガラス上に描

かれている展示がありました.これは想像なのですが、対独レジスタンスによって投獄された

人物が退屈しのぎに描いた落書きのように思われました。例えば、左にはマス目と数字があり、

フランス語の三月(MARS)という言葉が書かれていました.一種のカレンダーのようです。ま

た、右上にはGARAGE HOTEL DE CONFORT(「快適な設備のガレージホテル」といった意

味でしょうか)と書かれています。閉塞状況にありながらも、人は皮肉を忘れないようです.


付記(2007年7月26日)

写真撮影については快諾を得たのですが,ウェブ上の公開については許可を得なかったため,

写真を削除しました.
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# by aphorismes | 2005-12-03 23:13 | [諺]Proverbes/dictons

過剰反応

熱湯でやけどをした猫は冷水を怖がる。
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Chat échaudé craint l’eau froide.
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# by aphorismes | 2005-11-29 20:17 | [諺]Proverbes/dictons