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回帰の時  Le temps d'un retour

戦後60年の夏、『ル・モンド2』の表紙を飾ったのは長崎の被爆者だった。同誌の特集「長崎 

生存者たち」では、上半身裸になったTaniguchiさんの写真をはじめ、合計3名の被爆者の

方々の写真が掲載された。また、長崎大学の原爆後遺障害医療研究施設に所蔵された膨大

な標本の写真もあった。


[写真:『ル・モンド』紙の日曜版付録、雑誌『ル・モンド2』第81号2005年9月(3〜9日)]

*写真を撮ったのは、「パブリックな視線(L’oeil public)」集団の創設メンバーの一人でチェ

ルノブイリやアウシュヴィッツに関する仕事をしたGuillaume Herbaut氏。「浦上」シリーズは、

Perpignan 国際フォトジャーナリズム・フェスティヴァル「イメージへのビザ(Visa pour

l’image)」で紹介された(期間:8月27日〜9月11日。参考:http://

www.visapourlimage.com)。


付記(2007年5月26日)

写真を削除いたしました。ブログへの掲載について、被爆者の谷口氏、写真家のHerbaut

氏、雑誌『ル・モンド2』の許諾を得ていなかったためです。大変、失礼いたしました。
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by aphorismes | 2005-10-30 19:28 | [資料集] 記憶 mémoires

ある困難さについて

[彼女] 私は全てを見たわ。全てを…。例えば病院を見たわ。それは確かよ。ヒロシマに病院

がある。どうしてそれを見ないでいられるでしょう?

[彼] 君はヒロシマで病院を見なかった。君はヒロシマで何も見なかった。


M.デュラスの小説『ヒロシマ、私の恋人』の冒頭である。平和に関する映画撮影のために来て

いるフランス人女優と日本人建築家の会話。彼に否定されたのち、彼女は平和記念資料館で

見た事柄を克明に語るが、それでも彼は「何も見なかった」と否定する。この箇所については、

『ヒロシマ、私の恋人』の筋書に説明がある。      

「人がなし得る全て、それはヒロシマを語る不可能性を語ること。」

これは被爆地から離れたフランス人作家の言葉にすぎないけれども、不可能性を語る彼女の

言葉は印象的だった。おそらくそれは、禁止を意味するものではなく、認識における困難さの

自覚に関わる言葉なのだろう。

Elle: J’ai tout vu. Tout… Ainsi l’hôpital je l’ai vu. J’en suis sûre. L’hôpital existe 

à Hiroshima. Comment aurais-je pu éviter de le voir ?

Lui: Tu n’as pas vu d’hôpital à Hiroshima. Tu n’as rien vu à Hiroshima.
                                           
Tout ce qu’on peut faire c’est de parler de l’impossibilité de parler de

HIROSHIMA. Marguerite Duras, Hiroshima mon amour, Gallimard, 1960.
                                             
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by aphorismes | 2005-10-29 21:41 | [資料集] 記憶 mémoires

今日が最初の日であるかのように

「人生の本質的な問題は、次の点にある。今日が最初の日であるかのように、毎日、新しく生

活を始めること——しかし、一切の過去、その一切の結果、忘れられぬ一切の古いもの、そ

れらを必ずそこに集めて、前提とすること。」(G.ジンメル著、清水幾太郎訳『愛の断想・日々の

断想』)
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by aphorismes | 2005-10-28 06:29 | [箴言] Aphorismes

デジタル複製技術の時代

「大聖堂はその場所を離れ、芸術愛好家のアトリエに入る。」(W.ベンヤミン)
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by aphorismes | 2005-10-27 01:13 | [箴言] Aphorismes

木の葉の色づく頃

「10月の風で木の葉は枯れる。」(俚諺) [意訳]
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Vent d’octobre est la mort des feuilles.
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by aphorismes | 2005-10-24 23:27 | [諺]Proverbes/dictons

水辺にて Vieil étang

「古池や蛙飛びこむ水の音」(芭蕉)
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Ah ! le vieil étang, une grenouille y plonge—le bruit de l’eau. BASHÔ (Traduit du japonais par Joan Titus-Carmel)
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by aphorismes | 2005-10-23 18:51 | [写真] Photo

雨上がり Après la pluie

「雨の後は上天気」(諺)
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 Après la pluie, le beau temps.
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by aphorismes | 2005-10-23 06:48 | [諺]Proverbes/dictons

Malade en voyage...

「旅に病で夢は枯野をかけめぐる」(芭蕉)
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Malade en voyage mes rêves parcourent seuls les champs désolés.BASHÔ (Traduit du japonais par Joan Titus-Carmel)
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by aphorismes | 2005-10-23 06:12 | [写真] Photo

家の中から

家の中にいる時、人は家を見ない。
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by aphorismes | 2005-10-23 05:18 | [箴言] Aphorismes

天使と獣 Ange et Bête

「人間は天使でも獣でもない。

そして、不幸なことには、天使のまねをしようと思うと獣になってしまう。」(B. パスカル)

L’homme n’est ni ange ni bête, et le malheur veut que qui veut faire l’ange fait

la bête. Blaise PASCAL (1623-1662) 
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by aphorismes | 2005-10-23 03:54 | [箴言] Aphorismes