日々の断想 Il faut laisser quelque chose au hasard.

反復

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そろそろ出かけようかなと考えながら、時計を見ると11時をすぎていました。私は、ある男のエピソードを思 い出します。彼は、いつも同じ時間に散歩をしていたため、人々は、彼が歩いているのをみて時間がわかった というのです。私は、昨夜と同じ時間に同じ場所を歩いてみようと考えました。同じ時間に同じコースを歩くと 何が起こるか、知りたくなったのです。ドアを開け、私は、どんどん歩いていったのですが、予想以上に周囲は 静かで、タクシーも見かけませんでした。印象に残ったことといえば、こちらに向かって走ってくる車のライトが 眩しかったことぐらいです。その後、コンビニに私は入って野菜ジュースなどを買いました。お腹がいっぱい だったせいか、何を買うか迷ったため、店を出たのは、11時29分頃だったと思います。とぼとぼ歩く私。とく に興味深いことは起こりませんでした。ただ、気になったのは、意識の問題でありました。同じ時間帯に歩 いてみるとどうなるか、そのように意識することそれ自体が、昨日とは違う条件をつくりだしているような気が したのです。そんな結論めいたことを考えていると、横から、タクシーが私を追い抜いていきました。
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