本は語る


インターネットで取り寄せた小包を開けると、一冊の本が入っていました。紙は変色しているのですが、意外

に丈夫で、読む分には問題はないといった風でした。後ろの方を見ると、古書店の名前を記した小さな紙が

貼付けてありました。といっても、それ自体は珍しいわけではありませんが、この本の場合、紙は一枚ではな

かったのです。古本屋に売られ、買われ、また売られ、と長い旅をしてきた本なのでしょう。それを見ている

と、様々な国のハンコの押されたパスポートを見ているような気がしてきます。「これまで、いろんな古本屋を

まわってきたんじゃよ」。小さな紙たちとともに、いにしえの本は、そう語っているようでした。
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by aphorismes | 2009-02-20 17:54
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