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切替えの作法

一時、映画をよく見ていた時期がありました。ストーリーを楽しむだけではなく、それらによっ

て隠されがちな細部に注目しながら、何らかのパターンに気がつくのは、難しいものだと感じ

たことがあります。この監督の映画では、カメラは静止したまま遠くの対象を捉えていることが

多いとか、あるいは逆に、カメラはダイナミックに動くことが多く、近距離で撮影された映像が

矢継ぎ早につなぎ合わされる場面があるなどといった特徴であれば、比較的わかりやすいの

かもしれません。他方、ある場面からカメラが主人公の視線になっていく、あるいは第三者の

視線へと、さらには非人称の視線に切り替わるなどといった変化は、すこし油断をしていると意

識しなくなるのですが、時にはそうした変化が重要な場合もあるのかもしれません。小説にお

いて、これに対応する事柄はどのようなものであり、どのような場面で重要になりうるのか、あ

るいはこのような比喩で語るべきではない理由などについて、詳しい方に聞いてみたいような

気がします。

付記

同じ文章が複数投稿されていたため、余分なものを削除しました。

ご迷惑をおかけして、どうもすみませんでした。
by aphorismes | 2009-02-09 22:35
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