クールなバスタイム


遠くの街で買っていた入浴剤を、あるお店でたまたま見つけ、思わず大きめの商品を購入しま

した。それには試供品がついていました。お湯に溶かすと、ラヴェンダーの香りが漂いました。

大きな商品を買った客へのサービスであり、別の商品を買ってもらうための仕掛けだろうと思

いました。後日、もう一つの試供品を使うことにしたのです。袋には「ミント」という文字が書か

れていました。一袋分を手に取って、腹部と胸部にのせながら溶かし始めると、立ち上った湯

気のおかげで、爽快なミントの香りが鼻を突き抜けていきました。こんな爽やかな香りなら、次

は、これを買おうと即座に私は思いました。しかし、本当のミント効果は、その後に現れてきた

のです。入浴剤を溶かすための台にしていた私の皮膚は、次第に冷たく感じられてきたので

す。熱いお湯のなかで水風呂のような冷たさを感じるのは、なんとも不思議な体験でした。ミ

ントの威力を思い知らされる一方、寒さという身体感覚の不確かさを感じたのでした。
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by aphorismes | 2009-01-22 23:14
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