山の風景


かなり前に購入したカレンダー。毎月のように自然の写真が楽しめるようになっていました。印

象に残っているのは、厳しい表情をした山の写真。人間を超越した存在への畏怖を感じさせ

るような、壮大な風景でした。もちろん、現場の臨場感とは比較にならないことでしょう。この

ような写真の場合、人里離れた所に足しげく通い、絶えず変化する雲や光や雪を眺めなが

ら、シャッターを押す必要があるのかもしれません。そうした経験は常に感動的なものではな

いはずで、納得する写真を撮るまでには大変な苦労があるのでしょうし、危険を感じる時もあ

るのかもしれません。他方、写真を見る者は、家にいながら、人間の尺度を超えた壮大な風

景の一瞬を、極度に縮小された形で目にすることができます。そして一ヶ月が経過すれば、カ

レンダーはめくられていく。自然の写真を見るのが好きな人、自然の写真を撮っている人。両

者は深い谷間によって隔てられているのかもしれません。しかし、今、自然の写真を撮ってい

る人は、その昔、自然の写真を見るのが好きな人であったのか、もともとそうした環境で育っ

た人であったのか、聞いてみたいような気もします。
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by aphorismes | 2009-01-18 17:21
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