寒さ、この不確かなもの


曇りの日が続いた後に見る冬の快晴ほど清々しいものはありません。空気は、きりりと冷たいの

ですが、凍えるような寒さではなく、心地よい程度の冷たさです。冬の気候としては、むしろ暖

かな日だといってよいでしょう。そういうわけで、あえて暖房をいれる必要も感じられませんで

した。


午後の陽光を眺めながら部屋に戻った後、パソコンに向ってキーボードの文字を打とうとする

と、思うように指が動きません。その時点でやっと、手がかじかんでいることに気がつきました。

一方では、手をさすりながら、暖めようとするのですが、他方では、手の冷たさを意識するやい

なや、腕の冷たさにも気がつきました。身体に生じている事柄が、必ずしも意識されるとは限ら

ず、一旦、意識されると感じ方も変わってくるのかもしれません。


寒い屋外から暖かい部屋に入って来た後、時折、すきま風が寒くてたまらないことがあります。

また、屋内より暖かいはずの毛布のなかで、毛布が薄くなっている箇所が凍えるように寒く感

じられることもあるでしょう。人間の感じる時の経過が時計とは必ずしも一致しないように、人

間の感じる暖かさや冷たさは、温度計のようには測れないものなのでしょうか。
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by aphorismes | 2009-01-15 18:28
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