「美しい」



美しい写真集。


どのページにも、美しい風景が広がっています。しかし、私は、その美しさゆえ、心に残らない

という印象を持ちました。あまりの美しさのため、リアリティが感じられなかったのでしょうか。


あるいは、むしろ、そのような印象は、心の余裕といったものが、私になかったことに由来して

いたのかもしれません。


別の写真集を見ていると、どのページにも、やはり美しい風景が広がっていました。緑色をし

た高原の村、山道を歩く修道僧の姿、渓谷を流れる河、広大な雪山と動物たち。しかし、そ

の写真集の場合は、それぞれの写真にリアリティが感じられたのです。


「美しい」。この同じ言葉を使ったとしても、夢幻的な淡いイメージにとどまるような美しさもあ

れば、何か手触りの感じられるような、そんな美しさもあるのだと、写真集は、そんなことを私

に考えさせました。
[PR]
by aphorismes | 2008-12-26 20:27
<< かみわざ ならべるくらべるかんがえる >>