ならべるくらべるかんがえる


その定食屋にいくと、大抵、テレビがついているのですが、引き込まれることもあれば、他のこ

とを考える時もあるのです。何かのきっかけで、テレビの声に耳を傾けると、どれも悲しい話ば

かりなのでした。こんなエピソードを聴いた後で、話をしなければならないのは、さぞかし大変

なことだろう、そう思いながら聴いているのですが、次々に新しい人が現れて、辛い話をしてい

くのです。それぞれの話を聞いている間は、話に没入するわけですが、いざ、別の話に切り替

わると、こちらの頭も切り替わってしまうのです。悲しい話を聴けば聴くほど、落ち込んでいくと

いうよりも、むしろ何が何だかわからなくなっていくようでした。その後、コンビニにいって雑誌

のコーナーを眺めていると、流行をランキング形式で紹介する本が棚にありました。多くのもの

をずらりと並べ、比較をすることは、突出したものを見つけ易くする便利な仕掛けではありま

しょう。ただ、あるものを並べて比較することは、それぞれのものに固有な何かものかを相対

化して消し去ることでもあるのだと、そんなことも考えたのです。
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by aphorismes | 2008-12-25 22:45
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