独りごちて


スーパーマーケットの近くにいったので、せっかくだから買い物をしていこう、ということになり、

棚のあちこちを見ていたところ、音楽が聞こえてきました。囁きかけるような女性ヴォーカル。

きっとクリスマスに関する曲なのでしょう。その間も、野菜ジュース、菓子パン等々と私の買い

物は続き、音楽は、いつのまにか別の曲に変わっていました。今度は、男性ミュージシャンなの

ですが、これもまたムーディーなクリスマス・ソングなのでした。


季節柄、このような曲が流されていることは理解できます。また、それぞれが、著名かつ才能

のあるミュージシャンによる曲ではあります。しかし、生活感あふれるスーパーマーケットという

空間が、ムーディーな音楽で満たされるのは、私にとって不思議な光景ではありました。


クリスマス気分を盛り上げて売り上げにつなげようとすることは、商売ですから、ある程度、理

解できます。しかし、この時期は、あちらこちらで、何度も、何度もクリスマスソングを繰り返し

聞かされる可能性があります。それぞれが違う曲であれば良いのですが、同じ曲を過度に聞

くようであれば、心の中で音楽がすり切れていくような気もします。


人によっては、こうしたことを文章に対して感じる人もいるかもしれません。肯定するにせよ、否

定するにせよ、この時期、クリスマスに言及する文章が多くなる、と。人をあっといわせるよう

な、違った切り口で論じればよいのでしょうか、あるいはむしろ、無言でやり過ごせばよいので

しょうか。そもそも、繰返しを忌避する感性は、いつ頃に現れてきたのだろうか。よもぎの蒸し

パンを食べ終わったあとも、疑問はつきることがありません。
[PR]
by aphorismes | 2008-12-17 19:20
<< 日記の書き方 文体 >>