文体


「です」を多用する文体も次第に窮屈になってきたので、以前、文体を変えてみました。読者

の方にとってどうだったのかはわかりませんが、その後、当人には新鮮な日々が続きました。も

ちろん、文体を変えてしまえば、文章の内容も微妙に変わることなど、想像がつきそうなもの

ではあります。しかし、文体の変更は書き手が決めたこととはいえ、それに付随する変化には、

予想外のものがありました。例えば、「である」を文末として具体的な経過を書いているうち

に、パソコンに向う前に考えていた抽象的なテーマが吹っ飛んでしまい、具体的な経過を書き

進める方に夢中になったことがあります。当初、考えていた抽象的なテーマに向うため、文章を

削ることも選択肢として考えられたわけですが、書くことによって生まれた新しい発想が心の

なかで次第に成長していき、そちらの方が最終的に残ったわけです。書き手が文章を書くとい

うよりも、物語に書かされるといった方が近いのでしょうか。ただ、新しい文体も、続けていけ

ば、やはり窮屈に感じることもあるものだ、というのが最近、感じているところではあります。
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by aphorismes | 2008-12-16 18:24
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