撞球物語


ついてくるか?

同級生にそういわれて、男は車にのりました。ついた先は、ビリヤード場。店内にはパチパチと

音がしていました。


光で照らされたテーブル。パチンという音がした後、玉は周囲の壁に跳ね返り、再び、パチンと

いう音が響きました。


お前もやってみるか。


そういわれたものの、急に誘われたこともあって、彼は眼鏡をもってきていませんでした。目を

凝らしてはみるものの、はっきりとは見えません。違う、もっとこっちだ、と様々な人の声が聴こ

えます。中には、親切な声もあります。


しかし、視界がぼんやりとしているのはかわりません。眼鏡がないと、やはりわからないな、男

はそう考えます。
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by aphorismes | 2008-08-15 17:27 | フィクション
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