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夏の光


カーテンで遮られているとはいえ、陽光に照射されたガラスによって部屋全体は温室のような

状態になっていました。もちろん、窓それ自体が陽光に照らされないよう工夫すればよいので

すが、強風の日に吹き飛ばされてしまいそうな気がして、窓を覆うものを屋外に設置するのも

ためらわれ、結局、暑さを我慢する、そんな奇妙な生活が続いているのでした。


屋外に出ると、強い日差しが照りつけていました。騒々しい蝉の声に気がつきました。それが

暑さを増幅するように感じられるのですが、ヘッドフォンから聴こえてくるチェンバロの音に耳を

傾けていると、すこし暑さが和らぐような気もするのでした。


午後。昼食をとりながら、窓の外を眺めました。私のいる場所は日陰になっているのですが、

窓からは、陽光に照らされた樹木が見えました。木の葉で光が遮られているために、光と影が

交錯して見えます。6月に見た光とは違う、そう感じました。影はより暗く、光は、いつにも増し

て、きらきらと輝いていました。


昼食後。久しぶりに昼下がりの散歩をしました。至る所に青々とした雑草が生えています。時

折、生き生きとした雑草のかたわらに、枯れた白詰草があることに気がつきました。
by aphorismes | 2008-07-24 21:59
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