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日々の音


雨の音。バタンという、車のドアを閉める音。どうやら主人公は会社に出かけるようでした。


先日、ネットでラジオを聴いていたところ、効果音で構成された日記に出くわしました。職場に

置かれているらしい機械の音。キリキリとせわしない音でした。仕事を終えた主人公が自宅に

戻るとゲームのような音が響き始めます。


翌朝。私は窓を開けました。外の空気とともに音も入り込んできます。名前を呼ぶ声。つかつ

かと歩く音。人によって、また、おそらくは靴によって響きが違うようでした。


ラジオで声の日記を聞いた時のように、窓から入り込む現実の音を私は聞いていました。音だ

けというのは、想像力を働かせる余地があって楽しいものだと感じます。


夕暮れ時に散歩をした時なども、いつもなら意識しない微かな音に耳を澄ませていました。

いつもは意識しない音の世界、それが私の日常を取り囲んでいることに気がつきます。
by aphorismes | 2008-04-30 20:11
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