辺境にて

「急変する時代とは、ふたつの文化にまたがる時代であり、相克する技術が併存するフロンティ

アのうえにある時代である。…… 今日われわれは五世紀間にわたって続いた機械装置の時代

と新しい電子時代、そして均質性の強調と同時共存性が境を接する場所に住んでいる。これ

はわれわれにとってつらい経験でもあるが、また多くの実りをもたらしてくれる経験でもあ

る。」(M.マクルーハン、森 常治訳『グーテンベルクの銀河系 活字人間の形成』みすず書房、

1986年。原書初版は1962年刊行)


付記

説明不足と思われますので、上記の文章を引用するにいたった経緯を簡単に説明させていた

だきます。この主題を選択したきっかけは、更新の数日前にまで遡ります。ある日、「異文化接

触」について考える機会がございました(詳しく覚えていませんが、とにかく、この言葉が記憶

に残っています)。その後、マクルーハンの書物を再読し、メディアの雑種化や異種交配に関

する文章が気になるようになりました*。彼に対しては様々な批判がございますし、引用した文

章は40年以上も前に書かれたものなのですが、他方では、異なるメディアの併存に関する彼

の文章を、現代において、どう捉えれば良いのだろうかと考えるようにもなりました。引用した

文章は、考察の対象と考えていただければ幸いです。特に急用などがなかったので、いつも

通り、金曜日にブログを更新いたしました。私の説明不足のため、ご迷惑をおかけした方もい

らっしゃるかもしれません。誠に申し訳ございませんでした。



*かなり文脈が異なるのですが、個人的にはこんなことを感じています。

一定の期間、小規模のブログを続けているうちに、自己流の習慣ができあがっていたようで

す。しかし、多くの方にブログを見ていただくことで、自分では意識しなかった点に気がつくと

いう経験をさせていただいています。

ただし、私自身の力不足などもあり、ご指摘をうまくいかせないことも多々ありますし、また、緊

張などで以前のようには更新できないこともあります。この数ヶ月、誤解されない文を選ぶの

は困難だと痛感しました。人によって、その日の出来事によって、受け取り方が変わってきま

す。読者が多くなればなるほど、誤解される可能性も増大するのでしょうか(個人的には、自

分の拙い説明文などない方が簡潔で好きなのですが、説明の少なさが、時に、誤解を招くこ

ともあるようです)。このような問題を意識しつつも、まだ、うまく対応することができないでいま

す。しばらく、模索の時期が続くのでしょうか。

(上記の付記ですが、投稿後、大幅な加筆や修正を行っています。 5月2日 2時30分)


付記(2007年5月3日)

同じ文でも,どの文の後に置かれるかによって読まれ方が変わります.更新の数日前から主題

を決め,いつもの曜日に更新したのですが,違う内容の方がよかったようです(これは当方の問

題です).うつ気味の人間に,自分の成功を望む余裕はございません*.


4月のアクセス数は376でした.もっとも,数字に表れない要素があり,ブログの運営は容易で

はございません.ただ,やり残したことがございますので,今しばらくは,このブログを続けてい

ければと思っています.


なお,特定のイシューをめぐって異質なものが連携することはあってもよいのではないか.

これは,漠然とではありますが,以前から考えていたことです.



注:上記の文章,全体的に何回か書き直しています.また,*の部分ですが,気分の浮き沈み

がありますので少し書き直しました(そもそも,こんなことを望むには,高度な能力が必要になり

るでしょう...)

あと,マクルーハンの本から文章を探したときは,ざっと読み直してから該当の箇所を選びまし

た(一度,お試しになれば,どのようなことを考える精神状態になるか,おわかりになると思いま

す).そして,最後になりますが,ご迷惑をおかけした方々,改めて,すみませんでした.事情を

知らず,また想像力も乏しかったようです.(2007年5月4日).
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by aphorismes | 2007-04-27 23:03 | [箴言] Aphorismes
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