26歳という境界

26歳以下の若者を雇えば、2年間は理由を告げることなく解雇できるという初採用契約(CPE)に対して、労働法の専門家(ナンテール)がラジオでこんなことを語っていました。

「26歳以下の者とそれ以外の間に大きな差があることは正当なのでしょうか。正当化されざる平等性の破棄があると判断できるのです。」

« Est-ce que c’est justifié de faire une différence entre des moins 26 ans et les autres ? Il peut estimer qu’il y a ce qu’on appelle la rupture de l’ égalité non justifié. »(France inter Le journal de 9h00 du 30/03/06)


付記 (4月1日)
シラクの修正案
3月31日(金)、シラク大統領はテレビ放送された演説の中で初採用契約(CPE)に関する法律の公布を表明。同時に、修正案を提示しました。後者によると、第一に、二年の(試用)期間は一年に短縮される。第二に、雇用契約が破綻した場合、若年労働者がその理由を知る権利が新しい法律に盛り込まれる。第三に、修正案がもりこまれるまで、契約へのいかなる署名もなされないよう監視することを政府に求める。

形骸化した民主主義 La démocratie sans vie
公布という決断の理由の一つとして、国民の代表がいる国民議会での投票や憲法評議会でCPEが認められたことをシラクは語っています。民主主義は尊重されねばならないと。しかし、周知のように、3月に発表されたアンケートでは、68%のフランス人がこの法律の撤回を支持しており、反CPEのデモには100から300万人が参加。これを考慮すれば、民主主義を尊重するという名目でなされた今回の決断は、実質的には大部分の民意を代表していない。いわば民主主義の形骸化ないし限界を示すように思えます。

今後は、学生や労組の反応(4月4日にゼネストが予定されている)が気になります(詳細は不明ですが、3月31日、 CPE反対の高校生によってバスティーユ広場が占拠されたようです)。


付記(4月2日)
3月31日(金)にテレビ放送されたシラク大統領の演説に対して、62%のフランス人が納得していないそうです。
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by aphorismes | 2006-03-30 21:13 | [資料集] 社会société
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