炎上する車、白熱する論争

0. 忘却されたもの
フランス郊外での反乱に関する前々回の投稿に引き続き、二つの記事を簡単に紹介します。現在入手可能な資料によると、昨年の大晦日から新年にかけてフランスでは425台の車が放火されたそうです。これらの状況について、内務省が資料を作成したのですが、それが早くも社会党から批判されたようです。昨年、内務相ニコラ・サルコジが騒乱に油を注いでしまったたため、内務省としては事態の鎮静化をアピールしたい。他方、社会党のスポークスマン(Julien Dray)としては事態が鎮静化していないことを示して責任を追求したいという構図なのかもしれません。フランスにおいて大晦日から新年にかけて車が放火されるという事態は今回に限ったことではないのですが、二つの記事にざっと目を通して印象に残ったのは政治家の対立と治安の問題です。反乱の構造的原因の分析や抜本的な解決策が中心的な主題とされていないのはちょっと残念な気がします。

参考文献
Polémique autour du bilan des incidents de la Saint-Sylvestre, LEMONDE.FR ,01.01.06(16h46):
http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3226,36-726235,0.html

付記(2007年5月26日)
記事の翻訳の部分を削除しました。
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by aphorismes | 2006-01-02 12:17 | [資料集] 社会société
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